綺羅ちゃん退院とフィラリアについて

綺羅ちゃん、28日の夜、無事に退院してきました。

さすがの綺羅ちゃんも、避妊手術の2日後にフィラリアの摘出手術を受けただけあって・・・

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いやいや、大変お疲れのご様子ですよ・・・

それでもさすが食欲大魔王犬種のコーギー。
食事の支度をはじめるとこの笑顔♪

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まだ足下もしっかりしていない様子でしたが、
今までの倍くらいの時間をかけて、ほぼ完食でした(^^)

綺羅ちゃん、超病み上がりなので、ちゃんと柔らかい寝床で休んでもらおうと、
ベッド的な物を置いていたところ、即行寝床にしっこしてくれました。
でも今回はすぐに別の敷物に取り替えたりして、常に寝床を設置していたところ、
そこで休むようになってきたので、もしや寝床とトイレの区別ができた?と思っていたのですが・・・

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よく見たら、このブランケットも裏側しっこでびっしょりでした(^_^;)

あ、手前に写っているご飯茶碗は、綺羅ちゃんの夕食のあとです。
ほぼ完食なのですが(うちの犬たちにはありえない)フードの粒が二つ三つ残っているでしょ?
このあたりにも、病み上がり感が何気に出ているようです。

聞くところによると、フィラリアの手術の場合、術後1週間入院する病院もあるらしいので、
綺羅ちゃんもあと数日は、サークル暮らしをしてもらおうと思っています。

安静にするべきときは、しっかり安静することが、
その後早く元気になるための、一番の早道だからね。

ワタクシ、かいぽんパピー時代の安静にさせなかった大失敗(で、関節炎にしてしまった・・・)
姐御自らの本能から、進んで安静にしてくれた成功(で、靱帯断裂で手術したのに今も超元気!)
などの経験により、やっと悟ったことであります(^_^;)


さてここからは、綺羅ちゃんのフィラリア手術の経緯について、記しておきたいと思います。

前回の記事でも書きましたが、綺羅ちゃんが手術を受けることになったのは、
その2日前の避妊手術のときに、1匹の親虫が迷入したことがきっかけでした。

フィラリア抗原検査は、センター引き取りの日に受けていた綺羅ちゃん。
でもそこでわかったのは、ただ陽性ということだけでした。

うちに滞在したコーギーさんの、なんと半数近くはフィラリア陽性と言われてきました。
なので私自身、フィラリア陽性と聞いても、あまり驚かなくなってきていました。

でも実は、フィラリアがどんなもので、どこにいて、どんな経緯で成長するか、
まったくといっていいほど知らなかったのですよね。

今回、綺羅ちゃんが手術を受けるにあたって、いろいろとネットをあたってみて、
やっと少しわかってきました。

まず下記のイラストが、フィラリアになる感染経路です。

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フィラリアに感染する要因として、蚊だけではなく、フィラリア感染犬がいること・・・
これを見るとまるで「鶏が先か、卵が先か」みたいな感じですよね(^_^;)

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綺羅ちゃんに寄生したフィラリアは、
肺動脈の基部にいたそうです。
左のイラストの右心室に入る手前の状態
だったのだと思われます。

心臓に入ってしまうと吊り出し手術しか
方法がないらしいのですが、
綺羅ちゃんの場合は肺動脈を切って
直接フィラリアを取り出すことができたようで、
その状態が『手術適応』ということなのかな、
と思います。

なお現在の綺羅ちゃんの体に成虫が残っているかどうかは、
心エコーを撮らないと断言はできないそうですが、
いなくなっている可能性が高いようです。

ただ、ミクロフィラリアは残っているので、ミクロ駆虫のための治療が必要になります。

2週間後の抜糸のときに、心エコーを撮ってもらう予定ですので、
そのときに、今後の治療について確定するかと!


ここから先は、取りだしたフィラリアや、術後の跡などの写真をアップしておこうかと思います。

見たくない方もいらっしゃるかと思いますので、見ても大丈夫という方のみ、続きをどうぞ。

↑ その前に綺羅ちゃんへの応援ぽちをよろしくです(^^)



ここからは、見たくない方は絶対に見ないでくださいね。

まずは綺羅ちゃんの手術終了時の写真です。
先生?看護師さん?の方が、綺羅ちゃんを手のひらでトントンと軽く叩いて、
目覚めさせようとしているところです。

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人間だと手術後目覚るのは病室ですよね?
でもワンコはその場で軽く叩いて、目覚めさせるんだなーと・・・(^_^;)

綺羅ちゃんの手術跡はこんな感じです。

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手前(写真下)が頭側です。
左側がスッパリと刈られています。

吊り出し手術の場合、頸動脈を切るらしいのですが、
綺羅ちゃんが切ったところは、
左の背中よりのところでした。

これから夏に向けて、半分サマーカット状態の
綺羅ちゃん。

早く伸びるといいね(^^)



はい、次こそは見たくない方は絶対に見ないでくださいね。

綺羅ちゃんの肺動脈から摘出したフィラリアの写真です。





















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右の写真、院長自らメスとオスを持って、写真を取りやすいように掲げてくれました。
向かって左のまっすぐ長いのがメス、右の縮れているのがオスだそうです。

取りだしたフィラリアの写真は、今回いろいろ調べている最中にネットで見たりしましたが、
オスメスの区別については、今回はじめて知ることができました。


あらためて・・・
綺羅ちゃんがこの状態で手術を受けられたことは、たくさんの運があったと思います。

あとは本当の飼い主さんとの縁が繋がる日まで、楽しく過ごせるように頑張ろうね!





綺羅ちゃん退院とフィラリアについて” への8件のフィードバック

  1. 綺羅ちゃん、虫をいっぱい出してスッキリしたかな~良かったね!!
    虫さんを見ても「気持ち悪い」よりむしろ出してすっきり「気持ち良い」の気持ちが大きかったです~。
    良かった良かった。ちっちゃい体なのに大変だったね。
    手術台の上の綺羅ちゃん、お尻とあんよが可愛い!って思った私は不謹慎でしょうか。
    マットにオシッコ・・・、長引くのかしら・・。
    ちなみにメギーは1年、ミミちゃんは未だに(1年半)です。
    メギーは夫のビジネスバッグの上にもしてたっけ・・ふっ(遠い目)。
    ミミちゃんはベッドの認識が(やっと)出来たので、今は足マット、玄関マットとかにですね・・・。
    綺羅ちゃんも可愛いから、良いね。そのうちなおるもんねぇ(多分)。

  2. こんにちは~
    とても興味深く見ました。
    少し前にボルバキア治療(でしたっけ?)(^_^;)
    調べたりして、今更ですが、フィラリアって大変なことなんだと、
    思い知りました。
    かけるんは、もちろんリンパ腫が最大の原因でしたが、
    最期の最期、息を引き取る時の様子を思い返し、
    もしや、フィラリアも何かした?
    などと感じてしまいました。
    綺羅ちゃん、笑顔の良い子ですね!!
    トライカラ―のせいか、
    ふとした瞬間に「あ、この写真、かけるん(サマーカットの)に似てるね~♡」
    なんて、ニッコリ眺めています。
    全快まで、まだしばらくかかると思いますが、
    まずは、体の心配が少しでも無くなることを祈ってます(*^_^*)

  3. さすがいくつもの修羅場?を経験してきたハハ様。
    まったく動揺しないでドッシリと構えていらっしゃる。
    (見た目はスマートなお方なのに…笑)
    脾臓の腫瘍でオロオロしているオッサンは
    見習わないといけませんね(私のこと…汗)
    綺羅ちゃん頑張りましたね。
    はなちょびぃハハ先生(先生!)のおかげでフィラリアの
    感染経路がはっきり分かりました!
    (感染犬の存在を忘れていました…汗)
    ミクロフィラリアの治療はまだ残っていますが
    親虫出してスッキリしたわけだし
    ゆっくりと療養した後は素敵な家族と
    巡り合えるといいですね。

  4. > べるたままさん
    出してすっきり「気持ち良い」嬉しい言葉です(^^) どうもありがとう♪
    お尻とあんよが可愛い!もOKですよ〜♪
    執刀した院長は自信満々の手術のようでしたが、やはりもしものことも考えないわけではなかったので
    手術後、ゆっくりと綺羅ちゃんを起こしているときの姿を見たときは
    私もほっと一安心していたし、後ろ姿が可愛いって思ってましたから(^^)
    そうそう、マットのおしっこなんですが、昨日から綺羅ちゃんしていません(^_^)v 
    シーツのみです!ビックリです!
    今日の夜ごはんのときは、ずいぶん足取りもしっかりしてきたので、散歩は無理ですが、
    明日からまた日中様子を見て、フリーにしてみようと思っています。
    それで本当にマットにしなくなったかわかるかもですね。

  5. > かける家さん
    かけるんのときに私が行っていた病院では
    ミクロがいるうちは去勢手術は勧めないって言われていたのですよね。
    (そういえばかけるんの主治医だった先生お辞めになったようですよ。
     どこかで開業するらしいことはちょっと聞いたのですが・・・)
    かけるんがうちにいた頃は、私も親虫がいるうちは、
    心臓などにいろいろ影響を与え続けるということも知らなくて、、、
    もしかして影響があったかもしれないですね・・・
    当時はまったく知られていなかった(と思う)ボルバキア治療は、
    実は今も知らない病院がけっこう多くて、治療してくれるところは少ないようなんです。
    早く主流の治療方法になればいいと思うのですが・・・
    でも今は小型犬が大多数ということもあるのか、
    フィラリア陽性のワンコさん自体が少ないですしね。
    綺羅ちゃん、どちらかといえば男の子顔なので、表情によってはかけるんに似ていると
    私も思っています〜(^.^)
    今日はちょっとだけサークルに飛びつこうとしたりして(あわてて止めましたが)
    順調に回復しているようです♪

  6. > ジョンパパさん
    え?修羅場?えー噛み犬さんがいた頃はうまく扱えず、多少修羅場もありましたが(苦笑
    保護犬のコーギーや中型ミックスクラスはフィラリア陽性がけっこう多いですよね。
    なのでどうしても慣れてしまうというか・・・
    避妊去勢はもっと慣れてしまうので、ご自分のワンコの避妊去勢やスケーリングなどで、
    全身麻酔を恐がっていらっしゃる飼い主さんのお話を伺うと、自分の慣れが少々恐くなりますが(汗
    綺羅ちゃん、とっても可愛いコです♪ いつまでもいてもいいのよって思えるくらい(^_^;)
    元気になって、早くお散歩に連れていってあげたいね〜って今は思っています♪

  7. かける家さん同様、本当に興味深い内容でした!
    正直、我家も保護犬を迎えるまで、飼育経験がありながらフィラリアに関してほとんど無知でした。
    我家は春の血液検査でミクロは確認されなかったですが、やはり陽性・・・。
    元気そものなので「もしかして…」と期待をしていたのですが、そう簡単にはいかなかったです。通い付けのいつもニコニコ接して下さる獣医さんも「ヤツがいる事は忘れずに…。」とそのときばかりは真剣に。そこで私もこれは楽観しすぎてた、とちょっと反省しました。
    綺羅ちゃんは本当にラッキーな、幸運の持ち主ですよね!
    お散歩の動画、呼ぶと耳を倒して寄ってくる姿が本当に愛らしい♡
    素敵な里親さんが見つかります様に☆(*^_^*)

  8. > K.Jさん
    うちのちょびぃたんは幸い陰性でしたが、保護犬コーギーの陽性率は高いですね・・・
    月に1回の薬の投与で済むことなのに、知らない飼い主さんがまだまだいるのですね・・・
    親虫がいる間は、どうしても心臓に負担がかかるそうなので、油断はしない方がいいそうですが、
    私も今までお預かりしていた陽性の子たち、みんな元気だったので油断していたと思います。
    綺羅ちゃんは、本当にラッキーでした♪
    あとは幸せにむかってまっしぐら〜!といくといいのですが(^^)
    ウィリーくんやラムジーちゃんや、他たくさんの保護犬たちも幸せになりますよう☆☆☆

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